【IT業界】未経験からの転職を成功させるためのコツ【現場の実情】

ビジネス

ITインフラエンジニアとして働いて早10年。

転職は2度経験しています。

新人の頃は、鬱になりかけたこともありますし、決して平坦な道のりではなく、色々な失敗、修羅場も経験しました。

IT業界は慢性的な人手不足で、未経験でも良いから人を集めたいというフシがあります。

筆者も新入社員の教育を任されることが数多くあり、ざっと数えると過去に9人育成しました。考えてみれば年に一人のペースですね。。

その新人の中で、未経験でも経験を積んで後々活躍できる人とそうでない人がいました。

活躍できる人は良いですが、そうでない人は、うまくいかず、すぐに辞めてしまいます。

すぐに辞めてしまうのは、本人にとっても会社にとっても不利益となりますので、現実を知ってほしいという思いから本記事を書くことにしました。

本記事では、これから未経験分野への転職を考えている方に向けて、未経験からの転職を成功させるためのコツについて語ろうと思います。

厳しいことを書きますので、そんな話は聞きたくないという方はここで読むのをやめた上で、転職を諦めてください。(この言葉自体が厳しいですね。すみません。。)

筆者の立場について

ITインフラエンジニア歴10年のそこそこベテランで、新人教育(OJT)を任されることが多々あります。

OJTとはOn the Job Trainingの略で、先輩社員との業務を通して知識や技術を身につけていく新人教育の方法です。

新人教育では、1年から2年程度の期間で、右も左も分からない新人を、他の業務を任せても困らない程度の水準までもっていきます。

過去に3社通算9人の新人を育成し、今では初対面でもある程度、将来どのぐらい活躍できそうかを見分けることができます。

未経験でも後々活躍している人の特徴

未経験でも後々活躍できる人には、どのような特徴があるのでしょうか。

ここでは活躍している人の特徴3つをまとめていきたいと思います。

未知の問題に対する反応が良い

新人にとって業務のすべてが新しく新鮮なものです。

当然直面する問題もまた、新しいものになります。

未知の問題に遭遇したときに、間違っていたとしても自分なりの答えを出せるかどうかがポイントです。

できる新人は、自分なりに考え、いくつかの可能性を考えた上で、先輩に確認します。

こういう人は、業務内容の飲み込みが早く、あっという間に筆者の下を離れ、ひとり立ちしていきます。

逆に、できない新人は、自分の頭で考えることなく、すぐに他人に答えを求めます。

報告・連絡・相談が適切

いわゆるホウレンソウです。

できる新人は、業務でやったことをできなかったことを含めて適切に報告してきます。

また、不慣れな業務を行う前には必ず、連絡してきますし、判断に迷っているときは直ぐに相談してきます。

仕事の基本であり、当然の動きではありますが、これを適切にできない人がいます。

学生質問をしてこない

学生質問とは、学生が先生に対して丸投げの質問をするように質問することです。

例えば、「カレーライスの作り方が分からないので教えてください」という質問は丸投げの質問です。この質問は、相手に100%の仕事を求めてしまいます。

学生と先生という関係であれば、学生がお金を払い、先生がお金をもらうという関係性であり、丸投げの質問が許されます。

しかしながら、職場では、同僚や先輩後輩という関係であり、丸投げの質問は許されません。

同僚や先輩も暇ではありません。いくら新人だからといって学生質問をしていてはダメです。

できる新人は、大半を自分で調べて考えた上で、残りのどうしても分からない部分を申し訳なさそうに質問します。

上記例で言えば、カレーライスの作り方をある程度自分で調べた上で、「カレールーの投入タイミングが難しいです。ジャガイモに箸が簡単に刺さる固さになったタイミングで投入するのが良いかと思いますが、それで良いでしょうか?」といった質問をしてきます。

資格取得に意味はあるのか?

IT業界では、資格の取得はあまり意味がないと言われることがあります。

しかし、転職においては、資格は一定の効果を発揮します。

具体的には、面接官に対して、一定の力があることを対外的に示せます。

また、直近の資格取得であれば、意欲の証明にもなります。

つまり、大切なのは、資格取得のタイミングです。

面接で「これから勉強して資格を取得するつもりです」というより、「〇〇の資格を勉強して取りました」と言えるようにしましょう。

最低限身につけておきたいスキル

いくら未経験OKと言えど、最低限の社会人スキルは必要です。活躍している人の特徴として挙げた3要素は、すべて社会人スキルの領域です。

  • 論理思考
  • 報告・連絡・相談
  • 質問スキル

逆にこの3要素さえ抑えておけば、未経験でも活躍できるのですから、どんな職場でも通用する人材と言っても過言ではありません。

まとめ

本記事では、未経験からの転職を成功させるためのコツについて記載しました。

  • 未知の問題に対する反応が良い
  • 報告・連絡・相談が適切
  • 学生質問をしてこない

どのような職業に就くにしても、社会人として、人としてのスキルが当然必要になります。

本記事では、厳しいことも言っているかもしれませんが、お金をもらう以上プロフェッシェナルであることを認識すべきです。

なお、本記事で挙げた3要素に加えて、「やる気」と「勇気」があれば完璧です。そのような方は、何も恐れることはありません。自信を持って転職しましょう。


コメント

タイトルとURLをコピーしました