前回、我が家の車に室内LED照明を取り付けました。そして、ボタンで色を変更できるようにもしました。
今回はアイドリングストップキャンセラーを取り付けましたので、その記録を残したいと思います。
アイドリングストップとは
アイドリングストップは、信号待ちでブレーキを踏んで停止した際に、エンジンのアイドリングを止めて回転数を0にする機能です。
ブレーキを離すとエンジンが掛かり即座にアイドリング状態になります。
アイドリング中のガソリン消費を抑えられるメリットがある一方で、復旧時にバッテリーやセルモーターに負担がかかる点がデメリットとしてあり、最近の車には搭載されなくなってきているようです。
アイドリングストップをキャンセルしたい理由
筆者のソリオは、マイルドハイブリッド車で、リチウムイオン電池を積んでいます。
アイドリングストップからの復旧も基本的にはスムーズで、運転していてあまり違和感はありません。
ただ、電池が弱ってきているためか、アイドリングストップからの復旧でしばしば失敗します。
失敗した場合、リカバリが用意されていて、通常のバッテリーによりセルが回って復旧します。
失敗すると発進までに体感で2秒ほどかかります。結構びっくりします。
そして、一度失敗すると1日~2日程度の間、リチウムイオン電池の充電に専念するようになり、アイドリングストップが無効になるようです。
特に冬場は、リチウムイオン電池にはシビアなコンディションのようで、しょっちゅう失敗します。
筆者の要望としては、アイドリングストップを完全に無効化したいわけではないですが、せめて冬場は無効化したいです。
アイドリングストップキャンセラーとは
アイドリングストップは、標準搭載のアイドリングストップOFFボタンを押すことで無効にできますが、車のエンジンを始動する度に押して無効にする必要があります。
この手間を無くすために、アイドリングストップキャンセラーというモジュールが市販されています。
アイドリングストップキャンセラーは、エンジン始動の数秒後に、アイドリングストップキャンセルボタンを自動で押してくれます。
このぐらいの機能であれば、いつもながらArduinoで作ることもできますが、配線周りが煩わしいので、今回は市販品を利用することにしました。
購入した製品
アイドリングストップキャンセラー本体
ソリオ(MA36S)に対応したものです。電源はヒューズボックスから取る必要があります。
コネクタ(カプラー)は、5ピンです。
最新のソリオ用のアイドリングストップキャンセラーは、電源を隣のパーキングセンサースイッチから取るものが市販されています。
我が家のソリオは、隣にパーキングセンサースイッチがあり、いけるかなと思いましたが、なんと最新のソリオのコネクタ(カプラー)は6ピンのようで、大人しくMA36Sに対応した5ピンのものを選びました。
トグルスイッチ(スイッチホール)
アイドリングストップキャンセラー本体に、アイドリングストップキャンセラー停止機能が搭載されているものもありますが、上記製品にはないため、アイドリングストップキャンセラー本体への電源供給を止めることで、アイドリングストップキャンセラー停止機能の代わりにします。
このトグルスイッチがオンの時に、アイドリングストップキャンセラーが働き、オフの時には働かないようにします。
我が家のソリオは、スイッチホールに一つ空きがありますので、そこに付けられる物を選びました。
取り付け準備
構成は、こんな感じになります。
トグルスイッチにギボシ端子を取り付けます。昔バイク乗りだった頃に一度だけやったことがあり、工具も家にありました。
車に持って行く前にできる範囲で組み付けておきます。
取り付け手順
下部のパネルを外す
まず初心者の筆者が手こずったのがハンドル下のパネル外しです。
このような引き出しがあるパネルです。
ネットの情報によれば、手前に引っ張れば取れるとありますが、引っ張っても簡単には取れません。
筆者は部分的に引っ張って、何とか取りました。
こんな感じでパネル裏に5か所爪があります。その部分を一つひとつ引っ張るイメージです。
筆者的には、ドアを開けて踏ん張りながらの作業が良いと思いました。
アイドリングストップキャンセルボタンを引き出す
ボタン裏の上と下に爪があります。
まず、下の爪を親指の爪で押します。するとボタンの下の方が少し前に出てきます。
次に、上の爪を人差し指の爪で押します。するとボタン全体が前に出てきます。
これを繰りかえして、ボタンを引き出します。
筆者の車は、ボタン裏の配線がタイラップでまとまっていて長さに余裕がなかったため、隣のパーキングセンサースイッチも同時に引き抜きました。
アイドリングストップキャンセルボタンのコネクタ(カプラー)を外す
アイドリングストップスイッチのコネクタを外します。
これが結構固いです。コネクタの爪を押しながら引き抜くのですが、配線に余裕がないことを相まって上手く力が伝わりません。
筆者はラジオペンチで爪を押して引き抜きました。ラジオペンチを使えば結構簡単でした。
アイドリングストップキャンセラーのコネクタを挟む
まず、空きのスイッチホールカバーを裏側の爪を押して取り外します。
空きのスイッチホールの表からアイドリングストップキャンセラー本体を入れて裏側に回しておきます。
アイドリングストップキャンセラーのコネクタをアイドリングストップキャンセルボタンのカプラーに挟み込む形で繋げます。
これによりケーブル長に少し余裕が生まれます。
引き抜いたアイドリングストップキャンセルボタンと隣のパーキングセンサースイッチを元に戻します。
アイドリングストップキャンセラー停止スイッチを空いているスイッチホールにつける
空きのスイッチホールに表側から配線とトグルスイッチを入れて、トグルスイッチをはめ込めばスイッチ部分は完了です。
ヒューズボックスから電源を取る
ヒューズボックスのアクセサリー電源のヒューズを抜いて、トグルスイッチに繋げたヒューズを差し込みます。
ヒューズを引き抜くときもラジオペンチが役に立ちます。
ソリオのヒューズボックスは小さくて、狭いところにあるので、中々苦労しました。
うまく電源が取れたら、最後に配線を整理します。走行の振動で配線が暴れて音が鳴らないように気を付けます。
動作確認
トグルスイッチをオンにして、エンジンを掛けて10秒待つと、自動でアイドリングストップキャンセルされることを確認します。
エンジンを切って、トグルスイッチをオフにし、エンジンを再始動します。10秒経ってもアイドリングストップがキャンセルされないことを確認します。
下部のパネルを取り付ける
最初に取り外したハンドル下のパネルを取り付けます。
裏側の爪の位置を覚えておいて、その部分を押し込んでしっかり固定します。
これにて、作業完了です。
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