先日、マイカーのインテリアにLED装飾ライトを取り付けました。
取り付けたLED装飾ライトは、赤外線リモコンで操作できるタイプでかつ、安価で良い商品と思いますが、操作性に改善の余地があります。
本記事では、本製品とArduinoを組み合わせることで操作性を改善する方法についてまとめます。
Amazonで購入した車内LED装飾ライト
マイカーに取り付けた商品はこちらです。
中華製の安価品ですが、Amazonレビュー数が多い上、星数も多いので問題ないと思い購入しました。
色は8色、点灯モードは4種類、明るさの調整など、リモコン操作で切り替えが可能です。
取り付けから2ヶ月ぐらい経ちますが、問題なく動作しており、製品自体に問題はありません。
使用上の課題
本製品は、付属の赤外線リモコンでLEDの電源オン、オフや色の変更、点灯パターン等を操作できます。
筆者の車では、ヒューズボックスから電源を引っ張って、グローブボックスに本体基盤を入れている影響で、赤外線受信部がグローブボックス内に隠れています。
これにより、LEDの操作のためにグローブボックスを開けて、赤外線リモコンを取り出し、LEDをリモコン操作して、グローブボックスを閉じるという煩雑な作業が発生します。
これでは気軽にLEDの色変更を楽しめません。めんどくさがりの筆者のことですから、そのうちやらなくなってしまうでしょう。
また、Amazonの商品レビューページに、リモコンは使っているうちに壊れてしまうとの気になるレビューもあります。リモコンが壊れたら二度とLEDの色変更が出来なくなってしまいます。
これら課題を解決するために、当ブログで作成したArduinoの簡易学習リモコンを活用したいと思います。
Arduino簡易学習リモコンを活用する
当ブログで作成、紹介したArduinoの簡易学習リモコンの特徴を記します。
- ボタンの数は2つとし、ノールックでも操作可能とする。
- 2つのボタンはそれぞれ複数の信号を登録できるようにする。
- ボタンを押すたびに登録した信号を順に送信し、最後まで送信したら最初に戻って繰りかえす。
- ボタン操作で登録モードにすれば、その場で新しい信号を追加登録できる。
- ボタン操作で登録内容のリセットを可能にする。
こちらの簡易学習リモコンを車内LEDライトの制御に活用します。
2つのボタンをそれぞれ、以下のような用途とします。
ボタン1:ON/OFF操作
ボタン2:発光色切り替え
部品調達、実装
前回記事「Arduinoで簡易赤外線学習リモコン製作(2)実装編」では、試作機をブレッドボードで実装しました。
今回は、実用性および小型化を目的として、Arduino UNO用ユニバーサル基板に実装します。
必要な部品は下記です。基本的には秋月電子で揃えましたが、プッシュボタンはAmazonで買いました。
- Arduino UNO
- Arduino UNO用ユニバーサル基板
- プッシュボタン×2 … PC用のリセットボタンを2つ用意して利用します。
- 緑LED
- 赤外線LED
- 赤外線受信モジュール
- トランジスタ(2SC1815CR)
上記、最低限必要な部品のみをリストアップしています。
筆者の環境では、PC用のリセットボタンをプッシュボタンとして利用していますが、ケーブルの長さが微妙に足りず、家に余っていた延長ケーブルを利用しています。
また、PC用のリセットボタンのケーブルは白と青のケーブルで、車に実装すると目立ってダサくなるので、黒の熱収縮チューブで覆っています。2つのリセットボタンは接着剤でくっつけています。
部品間の配線は、ハンダメッキ線で接続しています。
配線メモです。配線が交差する場合は裏側を通しています。
実装後の写真です。
リモコンの学習内容
今回学習するリモコンは以下です。
ボタン1に右上のOFFとONの2つのボタンを順に登録します。
ボタン2には、2段目、3段目の赤、緑、青、白、橙、黄、シアン、紫の順に登録します。
学習方法は、前回記事に載せています。
設置、使用感レビュー
車への実装イメージです。
グローブボックス内は、LEDモジュールとリモコンモジュールで3分の1を占領しています。
設置して気づきましたが、この距離ならトランジスタの増幅要らないですね。
続いて、外観イメージです。
あまり目立ちません。熱圧縮チューブが良い仕事をしています。
2つのボタンケーブルを元々あったフックにかけました。
運転席からも手が届きますし、ノールックで操作可能で、良い感じになりました。
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