世の中にある製品はすべて双方向性を持つ。
製品の双方向性とは、インプット、アウトプットの機能を兼ねそろえているということだ。
例えば鉛筆という単純な製品も、削るというインプットと書くというアウトプットが存在する。
キャベツにも調理というインプットと食べるというアウトプットが存在する。
インプット、アウトプットに加え、内部処理を備えた高度な製品もある。
電化製品や電子媒体などがこれにあたる。
内部処理とは製品の内部状態を変化させるしくみだ。
インプット、内部処理、アウトプットの組み合わせにより利用者にとって有用なサービスを提供する。
本来インプットとアウトプットの機能しかないハードウェアに対して、
ソフトウェアを加えることにより有用なものにしていると言える。
ソフトウェアと聞くと、プログラムを組んでハードウェアを動かすものという印象が強いが、
ハードウェアの「使い方」もソフトウェアの一つと言える。
ハードウェアに使い方を増やせば、新たな価値を加えることができる。
例えば、もし靴を洗濯機で洗うための洗濯ネットがあったら、
洗濯機というハードウェアに、靴を洗うという新たな価値を加えられる。
料理の例では、麩は味噌汁に入れて食べるものだが、フレンチトーストにして食べることもできる。
麩をフレンチトーストにするレシピがソフトウェアと言える。
他にも、芸人のネタであるモノボケも、ハードウェアに新たな使い方を加えて面白くしているし、
GoProは、カメラに新たな使い方を付け加えることで大ヒットしている。
「ハードウェアに対して新たにソフトウェアを加えること」は、人間にしかできない高度な処理である。
麩をフレンチトーストにするなど、人間以外に誰が思いつくだろう?
今後、人工知能が活躍する時代になっていく。
これからは人間が本来やらなくて良い雑務などを人工知能にやってもらうことで、
人間はより高度でクリエイティブな仕事に時間を割けるようになる。
人間は、「どうしたらもっと便利になるだろう?」とか
「どうしたらもっと面白くなるだろう?」と常に考えているだけで良い。
それこそが人類のより良い未来につながっていくと考えられる。
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