一般エラーでPingが通らずインターネットに接続できない【原因調査のフローチャート】

IT

我が家で突然、インターネットに接続できなくなり、対処しました。

対象のPCはWindowsです。

このような場合は、原因の切り分けを実施していき、全体のどの部分に不具合があるかを確かめます。

同じような不具合でこちらに来られた方のために、実際に行った調査方法および対処方法を掲載します。

Yahoo!にPing実行

まず、インターネットへの疎通確認を実施します。

コマンドプロンプトを開き、以下のようにYahooにPingを実施しました。
通常であれば応答があるのですが、一般エラーで応答が返ってきません。


>ping yahoo.co.jp
yahoo.co.jp [182.22.59.229]に ping を送信しています 32 バイトのデータ:
要求がタイムアウトしました。
一般エラー。
一般エラー。
一般エラー。
182.22.59.229 の ping 統計:
パケット数: 送信 = 4、受信 = 0、損失 = 4 (100% の損失)

やはりインターネットに接続できないようです。

ネットワーク設定を見る

次に、ネットワーク設定に不備がないか確認します。

コマンドプロンプトで、「ipconfig /all」と入力し、
接続に必要な以下情報が設定されているかを確認します。

・IPアドレス
・サブネットマスク
・デフォルトゲートウェイ
・DNSサーバ

うちの環境は、以下のようになってます。
上位に無線LANルータがいて自動(DHCP)でプライベートIPアドレスが振られています。

IPアドレス: 192.168.10.100
サブネットマスク: 255.255.255.0
デフォルトゲートウェイ: 192.168.10.1
DNSサーバ: 192.168.10.1

設定は問題なくされているようでした。

設定の正しさを確認するには、別の正常動作している端末の設定と見比べるのが良いと思います。

デフォルトゲートウェイにPing実行

Pingの宛先を変更して疎通確認します。

コマンドプロンプトでデフォルトゲートウェイにPingを実行します。


>ping 192.168.10.1
192.168.10.1 に ping を送信しています 32 バイトのデータ:
192.168.10.1 からの応答: バイト数 =32 時間 =3ms TTL=64
192.168.10.1 からの応答: バイト数 =32 時間 =2ms TTL=64
192.168.10.1 からの応答: バイト数 =32 時間 =2ms TTL=64
192.168.10.1 からの応答: バイト数 =32 時間 =1ms TTL=64
192.168.10.1 の ping 統計:
パケット数: 送信 = 4、受信 = 4、損失 = 0 (0% の損失)、 ラウンド トリップの概算時間 (ミリ秒): 最小 = 1ms、最大 = 3ms、平均 = 2ms

問題なく実行できました。

ルータからインターネットへの通信が遮断されているようです。

スマホで無線LANルータにWifi接続

別端末で同様のことを行います。

スマホを無線LANルータにWifi接続しましたが、なんら問題なくインターネット接続できました。

PCが悪いようでルータは悪くない事がわかりました。

もし複数台で同様の事象が起きる場合は、PCではなくルータを疑うことになります。

調査結果

ここまでの調査で、PCの設定は悪くないが、通信がPCの内部で阻害されていることが分かりました。

また、デフォルトゲートウェイへのPingは通るけど、YahooへのPingが通らないといったような、宛先のネットワークによって通信できるできないが変化しています。ただ繋がらないわけではないようです。

このような制御ができるのは、あいつしかいません。

そうです、パーソナルファイアウォールです。

Windowsを使用しているので、Windowsファイアウォールの設定を見てみます。

[スタートメニュー]-[コントロールパネル]-[Windowsファイアウォール]で設定を見てみると、どうやら我が家のセキュリティソフト、McAfeeインターネットセキュリティによって制御されているみたいで、直接設定できないようになっているようです。

McAfeeインターネットセキュリティにてFWを無効にしてみます。

すると一瞬YahooへのPingが通りましたが、すぐにまた通らなくなりました。

なんか動きがおかしいなということで、一旦McAfeeインターネットセキュリティをアンインストールすることにしました。

アンインストールした後、PingをYahooへ実行した結果、問題なく通りました。

同じ不具合が二度と起きないように、再インストールする際、McAfeeインターネットセキュリティのFW機能をインストールしないようにして復旧しました。

Pingで一般エラーが出た場合の対応まとめ

WindowsのPingで一般エラーが発生した場合は、まず、ネットワーク設定に誤りがないか確認しましょう。問題のない別の端末がある場合は設定を見比べましょう。

次に、Pingの宛先を変えてみて変化があるかを確認します。

さらに、別の端末でも同様の確認を行います。

複数端末でエラーが発生する場合は、ルータを疑います。

個別の端末でエラーが出ている場合は、パーソナルファイアウォールの設定を別端末と見比べてみましょう。

コメント

タイトルとURLをコピーしました