筆者がプログラミングを学び始めた頃は、いわゆるオタクの領域で、とても堂々と趣味ですと言えるような時代ではありませんでした。
しかし、最近では、スマートフォンの登場や義務教育でのプログラミング必修化等の効果もあってか、少しずつプログラミングが身近な存在になりつつあります。
実際、とある女性に対して、うっかりプログラミングが趣味と言ってしまい、やばい、オタクだと思われるかもと思いましたが、逆にかっこいいと言ってもらえました。
もう既にプログラミングってオタクっぽいという時代はとっくに終わっていて、世間の認識が変わってきていることを実感しています。
筆者は、自分の趣味を理解してほしいという思いから、常々プログラミングが趣味の人が増えればいいなと思っています。
そこで本記事では、趣味としての最適なプログラミング言語の紹介と最初の第一歩としてやることについてまとめたいと思います。
目次
プログラミングを趣味にするメリットとデメリット
メリット
プログラミングを趣味にすれば、良いことがたくさんあります。
自分好みのアプリやガジェットを作成できるようになりますし、役に立つものを作れば家族に喜ばれます。
プログラミングは、PCが1台あれば始められるので、比較的お金がかからない趣味と言えます。
プログラミングは、既存の趣味と組み合わせることで別の広がりを見せることがあります。
例えば、家庭菜園+プログラミングで、ライブカメラ+自動水やりシステムの作成です。
既製品であるかもしれませんが、痒いところに手が届くものが欲しい場合は、自作することになるでしょう。
プログラミングができれば選択肢が広がり、より自由な世界にいけます。
プログラミングは頭を使う上、自分で作成したプログラムが思い通りに動いた際には、脳内快楽物質ドーパミンが放出され、脳を若々しい状態に保つことも可能と思います。
それゆえに、年配者の方ほどおすすめしたい趣味です。
デメリット
プログラミングはインドアな趣味のため、ハマりすぎると家に引きこもりがちになります。
健康的な生活を送るためには、同時にアウトドアな趣味も持つようにし、外を出歩いたり、家族や友人と話すことも大切にしましょう。
最初の一歩は何といっても「Arduino」

Arduinoとは
いきなり難しい言葉が出てきました。
「Arduino」は「アルドゥイーノ」と読みます。
イタリア生まれのため、日本人は発音しづらいと思います。筆者は、時々噛みます。
Arduinoは、マイコンの一種です。マイコンとは、今どきの家電に入っている小さいコンピュータだと思ってもらえばよいです。(家電にArduinoが使われているという意味ではありません)
Arduinoの開発者の思いは、マイコンプログラミングの敷居を下げることだったため、オープンソースハードウェアとして、全世界で開発が進み、多くの人に利用されるようになっています。
Arduinoが初心者におすすめの理由
初心者にArduinoをおすすめしたい理由は、大きく2点あります。
一つ目は、ライブラリが充実している点です。
Arduinoで動くプログラムをスケッチといいます。
PCで作成したスケッチをArduinoに書き込むことで、Arduino上で、プログラムを実行できます。
込み入ったアプリケーションのスケッチを作成するには、通常高度なプログラミングスキルが必要ですが、Arduinoは前述したようにオープンソースであるため、多種多様なライブラリが用意されています。
ライブラリを組み合わせるだけで、簡単に(少ない行数で)目的のプログラムを作成することが可能です。
おすすめの理由の二つ目は、利用者が多い点です。
Arduinoは全世界で流行しており、Webを検索すれば、先駆者による多種多様なサンプルプログラムが得られます。
これにより、どのライブラリを利用すれば、目的のプログラムが実現できそうか、簡単にあたりをつけることができます。
初心者にとってこれほど恵まれた環境はないでしょう。
Arduinoのスケッチを「M5Stack」で動かす

M5Stackは、Arduinoのスケッチが動作する筐体とディスプレイ付きのマイコンモジュールです。
Arduinoを含め、マイコンというと通常、筐体はなく、基盤むき出しの状態が一般的です。
自由度が高いという言い方もできますが、Arduinoを利用した作品を作る上で、筐体をどうするかといった考えることが増えてしまうことが一つのデメリットとなります。
その点、M5Stackでは、筐体があり、かつディスプレイが搭載されているため、スケッチを作成して書き込むだけで、すぐに情報端末のように扱うことが可能になります。
Arduino自体、マイコンプログラミングの敷居を下げていますが、さらに下げたものがM5Stackと言えます。
「M5Stack」を使ったプログラムの作成例
M5Stackを使ったプログラムの例として、温湿度計付きWi-Fi電波時計をご紹介します。

Arduinoで作ったプログラムをM5Stackで動かせば、このような情報端末を自作することが可能になります。
興味を持たれた方は、是非チャレンジしてみてください。
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